アスペルガー症候群

我社には明らかにそれと分かるアスペルガー君がいる。今だからそう言えるが、最初は意味が解らなかった。なぜこの程度のことができないのか?理解できない行動をとるのか?わたしをバカにしているのだろうか?たびたび怒りを爆発させ、その行動を無理やり変えさせようとした。しかし、なにも変わらない。何がきっかけだったかは忘れたが、アスペルガー症候群という、自閉症を持ちながら知能や言語はまったく正常な人々がいることを知って、これだと思った。ずっと気になってはいたが、今までアスペルガーに関する本を本格的に読んだことはなかったので、ちょうどよい新書を見つけて買ってみた。

アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2)

アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2)

これを読むと彼(アス君)の行動もよく分かる。

実は、この話には意外な副産物もある。私自身がアスペルガーだった、ということに気付いたのだ。私には、子供時代の良い思い出がなく、今の自分には理解できない(フラッシュバックすると叫びたくなる)記憶が多々ある。これらすべては、自分が発達障害だった為と考えると話の筋が通る。なぜか、現在は症状のほとんどはなくなった。

彼には、自分の弱点を理解し、補いつつ能力を高めていってほしいものだ。もちろん、私も全面的に彼を支援するつもりだ。